面白かった本(バッタを倒しにアフリカへ)
こんにちは、まろやかぽんずです。
久々に読んで、また面白いなと思った本を紹介します。
バッタを倒しにアフリカへ
この表紙の顔が緑塗りの方が著者、前野ウルド浩太郎さんです。歴とした学者さんです。
東京荒川アンダーザブリッジの実写版で、小栗旬が顔を緑に塗って出てきたことを思い出しますね…あの時、スクリーンで見て衝撃でした。
つい最近、この方のブログでこんな話がありました。
この方の専門である、バッタの中でもサバクトビバッタは普段はなんてことない虫ですが、この虫がなんらかの条件で群生相と言われる形に変異すると、大量発生して食べ物を食い尽くす「蝗害」を巻き起こします。
ただの虫…と侮るなかれ、その蝗害が起こると国が滅ぶレベルの食糧難を起こします。
今も2020年に発生した蝗害は今も東アフリカを苦しめ、食糧難を引き起こしています。
本当かどうかわかりませんが、日本がこれだけ文明が絶えずに来れたのは、蝗害がないせい(サバクトビバッタがカビにやられる?)とも言われているみたいです。
さて、ブログでこの発表があったため、前野ウルド光太郎さんの「バッタを倒しにアフリカへ」を読んだところ…
バッタへの偏愛が高じてアフリカのモーリタニアに渡り、現地の人と渡り合い、(やたら賄賂やぼったくりと闘われる)、一度は無収入に陥りながらもバッタの研究を続けられる著者。
バッタに触れると蕁麻疹が出るアレルギーに陥りながら、幼少期に夢見た「バッタに喰われたい」という夢を叶えるためにバッタを追いかけ回す偏愛っぷりや、現地人との闘いを軽妙に表す話に、楽しく読み進め。
特にバッタに触れると蕁麻疹がでるアレルギーの話は、周りにそんな方がいて(研究対象を愛しすぎてなのか、研究対象に触れると蕁麻疹が出るようになった)、そんなことも結構あるのかな?と思ったり、
研究には体力がいる!と日常的に体を鍛えたり(最近、仕事で思います。この話は長くなるので別の時に書きたいです)とか、仕事に通じるところがあり、共感しながら読んでいました。
この本の話は2016年の話ですが、ブログでは繁殖のメカニズムが解き明かされ、それが論文になったということでした。
サバクトビバッタは問題視されているものの、その繁殖のメカニズムがわかっていないままということでしたので、これが解き明かされれば蝗害も防げるのでは?ということですからね。
これが応用され、蝗害がなくなればいいですね。
楽しみです!
それでは、今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
バッタを倒しにアフリカへ【電子書籍】[ 前野ウルド浩太郎 ]
- 価格: 1012 円
- 楽天で詳細を見る